生野オモニハッキョ:オモニと日本つなぎ30年(毎日新聞の記事)

在日コリアンの女性たちが日本語を学ぶ大阪市生野区の民間識字学校「生野オモニハッキョ」が、来月で創立30周年を迎える。記念式典の開催が予定され、日本人のボランティア教師と生徒が民族の壁を超えて交流してきた学びの場は、新たな一歩を踏み出す。


韓国・朝鮮語でオモニは母、ハッキョは学校の意味。同区の聖和社会館で毎週月・木曜日午後7時半〜9時に授業があり、現在、40〜80歳代の約30人が学ぶ。教師は会社員や大学教授などさまざま。2年前から通う金順花(キムスンファ)さん(77)は「法要で先祖の名前を自分で書けたときは、気持ちを込めて手を合わせることができた」と喜びを語る。


来月22日の30周年記念式典には“卒業生”も集まる。約15年前から教え、式典実行委員長の坂口美知枝さん(50)は「年老いたオモニたちがいつでも戻って来て、交流できる場でありたい」と話している。【貝塚太一、撮影も】


毎日新聞 2007年6月29日 大阪夕刊

http://www.mainichi-msn.co.jp/kansai/archive/news/2007/06/29/20070629ddf001040006000c.html