NHK福祉ネットワーク

2009年12月9日(水) 再放送:12月16日(水)


ハルモニたちの教室 −北九州・自主夜間中学の日々−


夜7時、北九州市立穴生(あのう)小学校の図書室は、「自主夜間中学」の教室になる。生徒は70代が中心。その多くは、戦時中、父親や夫が徴用された在日韓国朝鮮人である。ボランティアの手により、15年前週1回の授業として始まった試みで、月曜から金曜まで、日本語の読み書きや算数、音楽の勉強などをしている。


その学びの場に、新たな動きが出てきた。貧困や戦後の混乱などで教育を受けられなかった日本人、フィリピン出身の若い女性など、学びたい理由や、国籍も年齢も多様化してきたのである。授業だけでなく、毎年恒例のイモ掘りなどの行事や旅行もあり、学校に通い、仲間と会うこと自体が生きがいとなる人も多い。


番組では青春学校の日常を追い、歴史に翻弄(ほんろう)され、あるいは社会の狭間(はざま)で、学ぶ機会を奪われた人たちが、今ようやく学べる環境を手に入れ、互いに支え合いながら暮らす日々を見つめる。

http://www.nhk.or.jp/heart-net/fnet/info/0912/91209.html