「青春学校で修了式 在日コリアンら14人に証書 学習者『来年も頑張る』」

 貧困や家庭の事情で小中学校に通えなかった在日コリアンや日本人が日本語の読み書きなどを学ぶ自主夜間学校「青春学校」の本年度の修了式が13日夜、八幡西区鷹の巣3丁目の穴生市民センターであった。


 青春学校は、北九州市立大の教授らの呼び掛けで1994年に設立された。当初は学習者のほとんどが在日一世や二世だったが、現在は日本人のお年寄りも多い。本年度は60代から80代の男女計14人が参加し、同センターで、同大や福岡教育大(宗像市)の学生ボランティアらから週1回、指導を受けた。


 修了式には約40人が出席し、学習者と担当ボランティアが互いに手作りの修了証書を渡し合った。学習者の1人が証書を渡す際、「本当の孫のように優しかった」と言葉を送ると、担当の女子大生は「あなたから頑張る姿勢を学んだ」と涙を浮かべる場面もあった。


(写真キャプション)修了証書を交換し合う民族衣装を着たボランティアと学習者ら

=2008/03/15付 西日本新聞朝刊=
2008年03月15日11時32分

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/local/fukuoka/20080315/20080315_004.shtml