八幡西区の「青春学校」 作文集第14集を刊行


2008/06/12付 西日本新聞朝刊


八幡西区の「青春学校」 作文集第14集を刊行 学ぶ苦労と喜び率直に 公立夜間中開設望む声も

 八幡西区鷹の巣の自主夜間学校「青春学校」の作文集第14集が刊行された。学校で学ぶお年寄りたちがこの1年間を振り返り、高齢になって取り組んだ学習活動の苦労や感激などを率直につづっている。


 青春学校では、戦後の混乱などで義務教育を受けることのできなかった在日コリアンやお年寄りが学んでいる。開設(1994年)の翌春から毎年作文集を刊行。2002年に開設し、同区穴生の穴生小図書室で運営される自主夜間中学の生徒たちも加わって、作文集をまとめている。


 第14集にはお年寄り15人と、ボランティアの学生や教員ら29人が作文を寄せた。お年寄りは日々の学習を通して「元気と若さをもらった。今が第二の人生」などと学ぶ喜びを記した。ボランティアも、人生経験豊富なお年寄りと接する中で多くを学んだと書いている。


 青春学校発足から15年目。自主夜間中学とともに、運営はボランティアが支えてきた。「1日も早く公立の夜間中学校の開設を」との切実な声も寄せられている。


 作文集は青春学校がある穴生市民センターで閲覧できる。同センター=093(641)6026。


2008年6月12日 10:33 カテゴリー:九州・山口 > 福岡

青春学校の文集についてはこちらからもどうぞ。
http://www3.pf-x.net/~seisyungakkou/bunsyu.html