戦中戦後の混乱の中で、学校に通うことができなかったお年寄りらが学ぶ「穴生・中学校夜間学級」の始業式が9日夜、学習の場である八幡西区穴生の穴生小図書館であった。学習者やボランティア約30人が出席し、「今年も勉強しよう」と誓い合った。


2人の新入生を迎えた始業式では、同学級運営委員会の金美子(キムミジャ)委員長(48)が「学ぶ場があることに感謝し、体に気を付けて頑張りましょう」とあいさつ。その後、学習者が代わる代わる自己紹介をしながら、「なかなか覚えられないが、漢字の勉強に力を入れる」などと目標を語った。


同学級は、北九州市教育委員会の補助を受け、2005年4月から木曜日を除く週4日開いている。1994年5月に穴生市民センターで開校した自主夜間中学「青春学校」(木曜日のみ)と合わせて週5日、学習することができる。現在、25人が現職・退職教師らから国語や算数などを教わっている。


(写真キャプション)始業式で生徒の前に立ち、自己紹介をする学習者
=2007/04/11付 西日本新聞朝刊=

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/local/fukuoka/kitakyushu/20070411/20070411_001.shtml