西日本新聞の記事より

友好の誓い新たに 無窮花堂で秋季追悼式 70人が冥福祈る 飯塚市

【写真】朝鮮人犠牲者の遺骨を納めた無窮花堂に手を合わせる参列者

戦時中などに筑豊炭田に徴用されて亡くなった朝鮮半島出身者の遺骨を納める飯塚市庄司の「無(ム)窮(グン)花(ファ)堂」で14日、秋季追悼式があった。市民ら約70人が参列し、犠牲者の冥福を祈るとともに、日本と朝鮮半島との友好を誓い合った。


犠牲者の追悼活動をしている特定非営利活動法人(NPO法人)「無窮花堂友好親善の会」が主催し、今年で11回目。斉藤守史市長や駐福岡韓国総領事館の関係者らも出席し、参列者全員で黙とうをささげたあと、白いキクを献花した。


無窮花堂は2000年に建立された追悼施設。同会が収集した遺骨111体が眠っており、この1年間で新たに31体が納骨された。一方で同会は無縁仏の身元を調査し、遺族の元に返す活動も行っており、昨年夏からは、筑豊地区の自治体に当時の埋火葬認可証などの情報開示を求めてきた。


しかし、身元調査は難航し、遺族への返還は2体にとどまっている。同会の�「来善(ペレソン)理事長は「これからも困難があるだろうが、在日コリアンと日本人が支え合い、無窮花堂を筑豊のシンボルとして永遠に守っていきたい」と話していた。
=2006/10/15付 西日本新聞朝刊=

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/local/fukuoka/chikuho/20061015/20061015_002.shtml