自主夜間中学:10年祝う 大淀町中央公民館で100人が集会 /奈良
大淀町中央公民館で14日、「吉野に夜間中学をつくる会10周年記念集会」が開かれ、夜間中学の意義を確認し交流を深めた=写真。梅本善昭代表ら約100人が参加。家庭の都合で学校に行けず「孫に絵本を読んでやりたい」と、6年前から通っている60歳代の女性が体験を発表。「宇陀に夜間中学をつくる会」事務局長の米田哲夫さんは「自主夜間中学は全国の都市部に13ほどしかない。大淀の夜間中学は町の誇り」と激励した。

集会では、これまでの歩みを示す生徒の作品なども展示。10周年記念誌「清流」も披露された。購入希望は北山健事務局長(五條市西阿田町842、0747・25・2661、500円)。

会は96年に住民有志が結成し、毎週月、金曜の午後6時から同館で「吉野自主夜間中学」を開校。来日や帰国した人々ら約20人が日本語や、文字を習っている。授業料、教材費は無料。【栗栖健】

毎日新聞 2006年5月16日
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/edu/wadai/news/20060516ddlk29040535000c.html